2014年11月21日

大阪市民の単位で何も決められないのに、大阪市民の市財源で負担するのはおかしい

 この演説(元データ)の中で、橋下市長が「大阪市民は270万人で、ありとあらゆるものを担いでるんです。市立大学、市立病院、港、高速道路、それからその地下鉄まで、なんで270万人で負担しなきゃいけないんですか?」「今まで大阪市民だけで背負ってたものを、880万人大阪府民で、背負いなおしましょう」と語っている部分は、一方の意見として、有りだと思います。
(ただ、残念なことに大阪都構想の実際の設計は、そうなっていないのですが)

 この点について、橋下市長が、特別区設置協議会の前身の大阪にふさわしい大都市制度推進協議会で、もう少し詳しく話していたことがあります。(元データ 元サイト

「大阪市民が大阪全体のことに対して口を出すのは、大阪市議会や大阪市役所を通じてではなく、大阪市内選出の大阪府議会議員や大阪府知事に口を出して、物事決めてもらったらいい訳じゃないですか。(中略)大阪府議会、大阪府知事ってものを選んでおきながら、大阪全体のことに関して、また市民の代表ってことで市議会や市長が出てくるってのは、おかしいって言ってる訳です。(中略)それから、淀川左岸線の延伸部のところですけどね、これは大問題ですよ。(中略)財源はどうするんですか。これ、大阪市の方で財源を負担して、市民税で負担する。更に、大阪市民は府民税も負担しています。そうすると、大阪市民以外と大阪市民は完全に不公平になりますね。ダブルで積算される訳ですから。(中略)淀川左岸線の延伸部は、もし、大阪全体の仕事だと、今までの大阪市役所の言い分では、これは通過道路だから、これは大阪全体の広域行政の話であれば、これは広域行政体で全部、財源を持ってもらわなければいけません。大阪市民は府民税も払ってる訳ですから。
 ですから、権限で口を出すということは、財源も責任も負うことになることですからね。僕は、口を出すな、口を出すなと言ってる訳ではなくて、あらぬ口を出したら、責任も負わなきゃいけない。」

 言い方はともかくとして、考え方はそれなりに理解できる話に思います。

 わたしは「大阪市役所が大阪市域の広域行政を負うべきだ」とも「負うべきでない」とも思いません。どちらの考え方もあると思っています。
 だから「大阪市の単位で、大阪市域の一部の広域行政をどうするか決めるから、大阪市民は、府税で広域行政経費を負担するのに加えて、市税の一部でも広域行政経費を負担する」という考え方も分かりますし、「大阪市民も、大阪市以外の府民と同じように、府知事・府議会を通じて(大阪市域を含む)大阪府全体の広域行政をどうするか決めればいい。その代わり、広域行政経費は府税のみ負担し、市税で広域行政経費は負担しない。」という考え方も分かります。

 でも、今の大阪都構想の制度設計のように 「大阪市民は、大阪市の単位で大阪市域の広域行政を決めるのを止め、大阪市以外の府民と同じように、府知事・府議会を通じて(大阪市域を含む)大阪府全体の広域行政をどうするか決めることにする。でも、大阪市民は、府税で広域行政経費を負担するのに加え、今まで通りに市税でも広域行政経費を負担する」というのは、やはりおかしいと思うのです。

元記事「橋下氏街頭演説 こういう大阪都構想の説明はいけないと思う・再び」より

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posted by 結 at 03:01| 記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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