実は、ここがなかなか難しいのです。解決策の提示にはなりませんが、大阪都構想の設計図となる内容の資料がどこにあるのかだけでも、書きとめておきます。
橋下市長は、「1000頁もある協定書なんて読む必要がない」といった発言をしていますが、協定書は、資産や事業の割り振りを書き並べて別紙が分厚いだけで、本文は冒頭の18ページに過ぎません。だから読むのが無理といた量では全くありません。(多少、読みにくい文章ですが。)
ただ、協定書は、「大都市地域における特別区の設置に関する法律」が定める8項目についての記載をしただけなので、大阪都構想の設計図という観点でいうと「断片」でしかないのです。肝心で重要ですが、これだけ読んでも大阪都構想がどういうものかは分かりません。
特別区設置協定書
ただ、実際に見るなら、こちらの頁がお勧め
大阪都構想の設計図に最も近いものは、昨年2013年8月9日の第6回特別区設置協議会でしめされたパッケージ案だと思います。協定書のベースになっている「試案3」の資料だけでいいです。9分冊になっていて、合計で概ね270ページあります。
大阪における大都市制度の制度設計(パッケージ案)【試案3(5区 北区・中央区分離)】
ただ、パッケージ案は昨年の資料であり、その後、追加・修正がされています。これをまとめたものが、無いため、特別区設置協議会の2013年12月、2014年1月開催分の追加・修正資料、それから協定書案がまとめられた2014年7月開催分の追加・修正資料を併せて見る必要があります。
協定書や長期財政推計にしても、その根拠部分はパッケージ案の資料を必要とするのですから、昨年のパッケージ案資料を最新状態にしたものを出してくれれば、こんな苦労はないのですが、協定書を理解するために、その根拠となる資料を分かり易く提示するという意識は無いようです。
大阪府・大阪市特別区設置協議会
元記事「橋下氏街頭演説 こういう大阪都構想の説明はいけないと思う・再び」より
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