この区議数の削減は、第15回特別区設置協議会(2014年7月9日開催)で提案、決定されたもので、提案者の提案理由は次の3つです。(データ元 元サイト)
(1)大阪市の2000以上の事務事業を、現在86人でチェックしているのだから、特別区ができても、大阪市域の1600の事業を同じ人数でチェックできない訳がない。
(2)議会コストを増やすのは、極力避けるべき。
(3)特別区の議員定数は、各特別区で決めればいい。
(2)と(3)は、86人の妥当性というよりも、単に「区議を増やしたくない」「区議が増える責任を負いたくない」と言ってるだけです。
(1)も、表面的に聞くとそれらしいですが、特別区ができると、それぞれの区議会で1600の事業のチェックをするのです。規模は小さくなるとはいえ、「大阪市の2000以上の事務事業を86人でチェックしているのだから、湾岸区では12人で1600の事務事業をチェックできるのは当然だ」というのは、普通、無理があるでしょう。(参照「市議86人でできても、区議総数86人ではできないと思う」)
5つの特別区の区議の数と人口規模は次の通りです。(元記事)

また、全国の市議会の平均市議数は次の通りです。(データ元 元サイト)(「大阪都構想の場合」欄は、こちらで付け足しました。)

他の市の平均市議数と比較してみると、(人口規模からみた)それぞれ特別区の区議数が、少な過ぎることがよく分かります。
結局、「大阪市を5つの特別区にすることで、区議の数が3倍近くに増える」というのは、「都合が悪い」ので、実際に区議会がちゃんと機能するのか無視して「区議数を86人にする」と決めたとしか思えません。
協定書時点の長期財政推計での再編コストの減少は、主に「区議数を243人から86人へ変更」したことによるものですが、合理的な変更とは評価できません。
元記事「長期財政推計になって、変わったこと、変わらないこと(その2)」より
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