2015年03月09日

財政調整特別会計は大阪市から移転される2200億円の一部しか管理しない

 まず、話の経緯です。

 京都大学大学院教授の藤井聡氏が、2015年1月27日「大阪都構想:知っていてほしい7つの事実」で、「【事実3】年間2200億円の大阪市民の税金が市外に『流出』します」「【事実4】流出した2200億円の多くが,大阪市「外」に使われます」と主張されました。

 これに対して、橋下氏は「2200億円は、大阪市域外には流れない。特別会計で管理する。都区協議会がチェックする」と反論をされました。
 以下は、2015年2月7日の橋下氏のツイートです。(元ツイート
s-00橋下氏ツイート.jpg

 この橋下氏の反論には、様々に指摘したい点があるのですが、ABCテレビ「正義のミカタ」2015年3月7日分で、藤井聡氏が「特別会計に入れられるのは半分の1100億円」という指摘をされたので、今回はその説明です。

 まず、大阪都構想後の財源配分は、次のようになるとされています。(元データ 元サイト
02大阪都構想実現後の財源配分.jpg

 この図は、平成24年度の大阪市の一般会計の財源額8461億円を、大阪都構想が実現した場合、大阪府に2288億円、特別区6173億円で財源配分するということが示されていて、その財源の内訳も示されています。

 そして、橋下氏が大阪市から移管される2288億円を管理するとしている財政調整特別会計のイメージは次のとおりです。(元データ 元サイト
01財政調整特別会計イメージ.jpg

 都区協議会は、財政調整特別会計で取り扱う、三税(法人市民税、固定資産税、特別土地保有税)の大阪府と特別区の配分割合を協議することになっていますが、この特別会計を都区協議会がチェックすると(だから、2200億円の市外流出はないと)橋下氏は主張されているのです。

 ところで、1番目の財源配分の表の、大阪府側2288億円の細目を、財政調整特別会計を含めた、お金の流れのイメージ図に落としこむと次のようになります。
(地方譲与税・宝くじ等は、正しくは他所から交付を受けるイメージになりますが、書ききれなかったので、府税と一緒に記載しました)

03特別区の納税と住民サービス_金額有り.jpg

 大阪市から移転される2288億円のお金の流れは、財政調整特別会計に行く三税(法人市民税、固定資産税、特別土地保有税)と特別区分の地方交付税以外にも、いっぱいあります。
〇府税 12億円
〇地方譲与税・宝くじ等 297億円
〇地方交付税の移転 470億円
〇都市計画税・事業所税 400億円
・・・の合計1179億円は、財政調整特別会計を通らずに、大阪府の一般会計に組み入れられます。
 財政調整特別会計を通して、大阪府の一般会計に繰り入れられるのは、大阪市から移転される2288億円のうち、1109億円に止まります。


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posted by 結 at 02:41| 記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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